SVとしての役割を再認識し、効果的なCmへの指導力を身につける
これまでCmの管理は、勤怠・実績・結果を把握、フィードバックし、実績の悪いCmの原因を究明する事により問題解決をするとされてきました。
しかし、今、求められるCmの指導は、実績・結果ばかりではなく、それを生み出す顧客応対のプロセスを効果的にコーチ・指導する事で成長を促進する、というスタンスが求められます。
本研修では、自立して実績を上げるCm育成の為に、応対品質結果のフィードバックに必要な指導法について、コーチングスキル、カウセリングスキルを習得することを狙いとします。
また、定着率を上げるために避けては通れないCmへのメンタルフォローやモチベーション管理についても習得いただきます。
1.指導者であるSVのサービスマネジメント能力の向上を目指すとともに、職場全体でCS度の向上が図れるような体質づくりを強化します。
2.限られたコーチングの機会を最大限有益なものにするために、Cmの応対品質のフィードバック法とコーチングの実際をロールプレイングで体得します。
3.Cmのモチベーション対策につながる日常的なコミュニケーションケアをロールプレイングで体得します。
1.オリエンテーション
2.SVに求められる期待役割の再認識
・率先垂範力/指導育成力/職場の問題解決や提案力
3.オペレーター育成のための自己行動特性の理解
・交流分析エゴグラム診断
・個々の指導育成スタイルの強みと弱みの分析
・今後のSVとしての課題
4.率先垂範のための専門スキルの理解
Ⅰ. ポイント講義:「支援的サービスの考え方とプロセス理解」
Ⅱ. 支援的サービス実践のための12のスキル
~率先垂範・モデル提示・明確な課題提示のために~
①第一印象効果を高める第一声作り
②お客様の初期発言から主導権を握る会話展開
③お客様のニーズを確実に受容するフィードバック
④情報入手を弊害にしない質問話法
⑤お客様の気持ちをプラスに導くマジックフレーズ
⑥お客様の立場や気持ちに寄り添う共感的受容
⑦名前の呼びかけによるペース転換
⑧お客様に聞く態勢を整える主旨切り出し
⑨シンプル&ショートセンテンスで簡潔説明
⑩お客様のイエスを引き出す依頼形
⑪お客様へのネガティブメッセージから
ポジティブメッセージへ
⑫余韻作りのためのクロージング
5. SVとしてのオペレーター指導の習得
Ⅰ. ポイント講義「成長のためのコーチングコミュニケーション」
Ⅱ. コーチングコミュニケーションの実際
①「見るから観るへ」 を意識した評価法
・グッドジョブ法
・フィードバック法
②「聞くから聴くへ」 を意識した共感的受容
・コミュニケーターのガス抜きやメンタルケアのための共感
・やる気を引き出し新たな課題に挑戦させる
プラスフィードバック
③「話すから説くへ」 を意識した課題提示
・PNP (誉めて、指導し、誉める) アプローチ
・PtoPスタイル (目的と約束を明確にする)
Ⅲ. 効果的な上位者との情報共有や提案
6.現場指導者としての今後の自己課題の設定
7.質疑応答・まとめ
第1日目
1. オリエンテーション
研修の目的と概要周知
2. お客様はいつも「期待」を待っている
・もう一度CS(顧客満足)を考える
・「期待以上」で終わることの意味/お客様の心理を考える
3. SVの機能を高める役割行動とは
①率先垂範力(見本提示力)の向上を目指す
②知識とスキルの向上を目指す
③人間関係力の向上を目指す
-「人間行動に対する基本的理解」と「徹底させる力」-
4. Cm育成の為の自己行動特性の理解
・交流分析による自己のコミュニケーションスタイルとは
・自己分析でわかるコミュニケーター指導傾向
・指導における自己課題
5. Cmの自立をサポートするコーチング
・コーチング理論
・コミュニケーターの答えをどう引出すか
・サポートとヘルプの違い
6.職場で起こる様々なシチュエーションで
コーチングを活かす
- コーチングの実践(ショート実習)-
・自発行動を促す環境作り
・部下のタイプを知る
・相手を効果的に承認する
・コーチング5つの基本スキル
・フォローと次の目標設定の仕方
7. まとめ
第2日目
1.モニタリング評価フィードバックのコーチング指導法
・オープニングとクロージング
・発声・発音・イントネーション
・コミュニケーションに必要な話すスキル・聴くスキル
「相槌の種類」「単語復唱」「マジックフレーズの活用」
「受容を伴うフィードバック」「クッション言葉+依頼型の活用」
「ペーシング」 等
・お客様の相槌から読み取れるさまざまな状況
・お客様が正確に理解する話し方の極意
2.30分コーチングの実際
・フィードバックの流れと手順
・フィードバックのポイント
①モデルテープを活用したフィードバックとコーチング
・個々のコミュニケーターの強みと弱みの把握
・個々のコミュニケーターの弱みの矯正
②個々人のキャリアと性格を踏まえてのコーチングの留意点
3.実践!Cmのモチベーションを上げる為のコミュニケーションケア
- リレーション・フォーカシング・ゴールへの誘導 -
STEP1:真摯で親身な受容感をもった関係構築
STEP2:Cmのストレス浄化と問題の明確化
STEP3:Cmの問題を解決するための
具体的解決策の提示
※モチベーションケアに必要なCmとの関係作りや日常の会話力、またCmの意見を尊重するフィードバック力+共感法、そして問題を解決するための表現力を強化します。